1997.2.14 編集・発行人 安東 博 Address 〒719-35 岡山県阿哲郡大佐町田治部3245 Tel & Fax 0867-98-3470 E-Mail address h-andoh@mx1.tiki.ne.jp


SHIROHI NEWS Ver28 Title LOGO

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 あっと言う間に1年がすぎてしまい、ようやく28号を作ることが出来ました。昨年4月にパソコンを更新して次の準備をしていたところ、ちょっとしたミスですべてのデータを失ってしまったうえに、パソコンまで動かなくなってしまいました。暮れにようやく住所録ができあがり、こうして皆さんにお送りすることが出来るようになりました。それでは、28号をどうぞ!!
 一昨年から暇を見つけては書いている物語をお届けします。ほとんど平仮名ばかりで、ちょっとなれないと読みにくいかと思いますが、最後まで読んで下さい。其二も出来上がっていますので、お楽しみに!


親子の情景 一巻 其一

『あのね』
あのね、おかあさん。

なーに?

きょうぼくね ようちえんから かえるときにね。

どーしたの? はらっぱを とおったの。そしたらね。

そしたら、なにかいたの?

うん! おおきな きに いーぱい ことりさんが とまっててね。
おかあさんきいてるの?

きいてますよ。 ことりさんが どーしたの?

ことりさんが おはなししてたの。ぼくには わかんない ことばで おはなししてるんだー。

ゆうくんに わからなくたって ことりさんたちには わかるんだから、ね。

だからね。ぼく ことりさんたちがいる おおきな きの そばにいって ことりさんに「ぼくも なかまに いれてよ」って おおきな こえで たのんだの。そしたらね。ことりさんたち おどろいて にげていっちゃった。

まー、ゆうくん おおきな こえをだしたの? それじゃあ ことりさんたち にげちゃっても しかたないわね。おかあさんが いいこと おしえてあげようか。

うん。おしえて おかあさん。

よーくきくのよ。たくさん おともだちが ほしいときは ゆっくり ちかづいて なにを しゃべっているか きいてみるのよ。

でもー きょう ぼく いっしょうけんめい きいたけど わかんなかったよ。

さいしょから なにを しゃべっているかなんて だれにも わからないのよ。

ううーん

なんども なんども きいていると だんだん なにを いっているのか わかってくるのよ。

そしたら おはなしできるの?

いいえ。まだはなしかけては だめ。わかってきても まだ はなせないから こんどはね ゆうくんが みんなと おなじ きもちになるのよ。あいての きもちと いっしょになれたら おくちで おはなししなくても みんなに いいたいことが つうじるのよ。
以下次号



悪戦苦闘パソコン奮戦記 その十一


 Windows 95が動作するマシンに乗り換えてあと少しで1年になろうとしておる。吾輩にとっては4台目のパソコンであるが、進化が著しく驚くばかりである。
 最初の頃のパソコンは、今から考えると玩具のようなモノだったのだが、手にして使えるようになったときの喜びは今もはっきりとおぼえておる。特に絵などは筆をくわえたり、絵の具を出してもらったりしなければ、うまく描けなかったものが誰の介助もなく一人で描くことが出来たときは、天にも昇るようなうれしさであった。
トラックボール「ひかる君」 ところで、吾輩がどのようにして描くかというと、右の写真のある*トラックボール、というマウスをひっくり返したようなものを顎を使って操作しておるのじゃ。近頃のパソコンは、これでほとんどの操作が出来てしまう。画面に出ておる矢印を動かしてボタンを押せば、命令が出来る。昔のように呪文のようなアルファベットを並べなくても容易く言うことをきく。最近の言葉でいうヴィジュアルに訴えてわかりやすくしておるのじゃろう。だが、ここに大きな落とし穴が待ちかまえておったことを開発したソフトメーカーは設計段階で気づいておっただろうか? 視覚的にわかりやすいということは言葉を換えていえば、目が悪い人や見えない人は使えません、ということになる。米国の場合はADA(全米障害者法)で、誰でも使えるようにしなければならないように義務づけられておるので、対応するソフトに改良されておるというが、我が国にはそのようなものがないので非対応である。米国の障害を持ったもの自身が大きな声を上げて勝ち取った法なので、我が国の仲間たちももっといろんなことを世の中にアピールしなければならと思う。もちろん吾輩も含めてである。紙面が少なくなってきたので、この辺りで終いにする。

 NEC PC-9801用トラックボールひかる君 \9,800
 PC-9821シリーズと接続の場合は別途変換プラグが必要。
 特徴 左ボタンのロックができ、指先が不自由でも操作ができる。
 製造販売元(株)磁気研究所
 〒 101 東京都千代田区神田佐久間町1-17
 Tel 03-3253-5811, Fax 03-3253-5815

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編集後記

 いつの間にかこの不定期な新聞も5周年を迎えてしまいました。皆さんからの励ましと催促の手紙のお陰です。ちょっと1年ほど間隔が開いてしまい申し訳あ りません。今年は少なくともあと3回は出す予定ですが、どうなることやら◆物語のほうは、紙面の都合上、数回に分けて掲載する予定です。もしよろしければ、 感想などをお寄せ頂ければ幸いです◆写真の写りは如何でしょうか? 本当はカラーで印刷できるのですが、それをするとコストがかさむものでやむ終えずモノ クロにしています◆日暮れがずいぶんと遅くなり、少しずつ春が近づいてきています。が、今年の流感はたちが悪いそうですから皆さん、お身体には十分気をつ けて下さい。それでは、次号までごきげんよう